中小企業の機械稼働率向上

　 高度に自動化された工作機械装置では、生産ラインの稼働率の向上は 最重要課題です。自動化された工作機械を運転する製造現場の人手不足、 工作機械の稼働率向上を意識した保守要員の配置、品質向上のための品質管理技術者の不足に対する 有効なメンテナンス支援システムが必要です。

　 システムの要求仕様

• 故障原因の管理と把握が容易にできること。
• 稼働率の向上の問題点が見つけやすいレポート機能。
• メンテナンス管理リストの自動作成機能。
• アラームによる電話自動ダイヤル、アラームメッセージ機能。
• リモートからのアラームメッセージ読み出し機能。
• 端末装置はポータブルであること。
• IO配線は２芯で簡単配線。
• レポート自動作成などソフトウェアモジュールは標準装備であること。

　 新規導入した工作機械装置と製造メーカーは、企業規模に対して、かなり背伸びした大きな機械装置です。 小さな機械メーカーによく、これだけの仕事ができたものだと感心していました。

　 要求仕様に反して、導入した機械装置は、 大きな機械装置の導入稼動後、 機械の動作に、若干の不具合がいくつかありました。 不具合の内容は、ほんとうにつまらないことばかりです。 しかし、安全上にかかわる問題なので改善対応することが要求されます。

　 不具合問題について、後手後手の対応がやっぱり致命的となりました。 秋ごろから、検収と支払いについて、「一部だけでも」と、話がありました。 「立場上、不具合設備に金は払えない」と回答していました。 しばらくして、年末ごろに「倒産した」と連絡が入りました。

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